ANNUAL EXHIBITION 2023 KYOTO CITY UNIVERSITY OF ARTS

2024.2.7wed -2.11sun 10:00-18:00

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学生インタビュー

桑原 颯希 Satsuki Kuwabara

油画

自身の制作について

油画4回の桑原颯希です。
普段は正面構図のものを描いています。キャラクターっていうよりかは人の形をしているだけっていう意識なんですけど。コンセプトとしては、鑑賞者とリンクするような、例えば鑑賞者の気持ちがナイーブだったらそれを慰めてくれるような画面・作品っていうのを目指しています。
なので、口が無かったり無表情だったりするのは、その鑑賞者が持ってる感情を上書きしないように、なるべくその気持ちとリンクするようにして作品にしたいからです。だから眉毛とか口とかの感情が出やすいパーツを極力無くしてるって感じで。

ありがとうございます。 結構早めのスパンで制作されているイメージがあるんですけど、どうですか?

今までは展示がすごい沢山あって、展示ごとにいっぱい描かなきゃいけなくて沢山描いてたんですけど。そのおかげもあって結構技術が上達してきたので良かったかなと思いつつも、それが去年大量にあったので今年の前期めっちゃ燃え尽きてしまって。夏は何もせず一旦休むフェーズです。

卒業制作をどうするかは決めていますか?

今までは2点で出していたので、今回はF200号1点でいこうと思ってます!

作品にタイトルを付けるじゃないですか。タイトルはどういうふうに考えているんですか?

完成した後に、その時の画面の色とかその最終的に出来た表情というか……まあ無表情なんですけど……その中から汲み取った感情ですね。鑑賞者がこういう感情の時にこれを見たら共感するんじゃないかな〜みたいなタイトルをつけてて。なんで、結構明るい、ハッピーな画面に仕上がった時はそういうようなタイトルを付けてますね。

元々こういった感情の絵にしようって決めるのではなくて、先に画面が仕上がってから後で決まる?

そうですね。タイトルもあんまり付けたくないんです、鑑賞者が考えたものがいいので。ただそれだとちょっと手放しすぎやろ、ということで一応つけてます。取っ掛かりみたいな感じで。

なるほど。あと、色の使い方が特徴的だなと思うのですが、何かこだわりはありますか?

個人的な好みなんですけど、まず作品の仕上がりの1番想定として、部屋に飾りたい絵を描こうと思ってて。なるべく明るい気持ちになるような色だったり、見ていて嫌な感情にならない色だったりが好きで。部屋に置きたいなって思ってるので、明るい色、なるべくチューブの色を濁らせないようにして、描いてますね。……可愛いのがいいです(笑)。

制作プロセスはありますか?

あぁ〜、いつもこういうゴミみたいな紙に(笑)このぐらいのサイズで、何か描いたりして、でこのちっちゃいものから良いと思ったものをいきなり描き出すので、プロセスとかはあまりないしドローイングとかもあんまりないんですけど…何かあるかな(笑)
あ、こういう感じで…大量に買った薄い紙に落書きして、この髪型ええやん、表情良いやん、みたいなものを選んでやってるんで……。すごい緻密なプロセスはないです。

壁にあるものはどういったものでしょうか?

あれは、ああいうのは初めてしたんですけど、肌の色が今まで1番下のやつだったんですよ。で、ずっと同じだと飽きてくるしちょっと作業みたいになってしまって面白くないなってなって、日光に照らされた時の自然な人間の肌みたいな画像を調べて、画像から抽出した色をのせて、下と組み合わせたらどうにかならんかなーみたいな感じでやってたやつですね。肌の研究。

横の作品もその一環ですか?

試しみたいなやつですね。なんか中間。影の形も結構前のものが正面から光が当たったようなもので、新しいものが斜めから当たったようなもので。斜めの光にしてみたりして、色々やってみよう、ですね。

なるほど、色々試行錯誤して…ですね。話は少し変わりますが、新しくなった制作室の使い心地はどうですか?

色々足りてない部分はあるんですけど、綺麗なのが嬉しいのと、暖房とか設備が結構整ってるんで、まあええかっていうような感じがありつつ。綺麗なのはモチベーション上がります。

作品展へ意気込み

後悔しないように、ここでしか大きいものが作れないかなと思うので、1番自分の好きになる作品を描けたらいいなと思います。
解釈がいっぱい書いてある作品をあんまり自分はやりたくなくて、こう見てほしいよりかは、感じたままでいて欲しいっていう感じですね……本来はタイトルも無題でいたいし。だからそうだな、仏像に相談する時みたいな感じで、うんうんって聞いてくれる存在くらいの気持ちで見てくれたらいいなって思いますね。

楽しみにしています。ありがとうございました!


  • インタビュアー若野 桜子
  • カメラマン畑 えりか