ANNUAL EXHIBITION 2023 KYOTO CITY UNIVERSITY OF ARTS

プロダクトデザイン専攻修士２回生の内貴脩太です。

デザイン専攻は自由に自分の制作をして自己表現をするという訳ではなく、教授や専攻から課される課題に対しての回答を制作物とすることが多いので、椅子作ったり、昔やと体験を提供する授業など結構色々なことやっていました。ゼミや自分の好きなことが出来る制作だと、学部の卒業制作では移動式の小屋を作ったり、去年はロボットに変形する大きなソファを作って展示していました。

もうかれこれ4年前なので思い返すとそんな理由じゃなかったとは思うのですが、当時は平面のグラフィックやWebサイトをデザインするよりも手に取れるようなものをデザインすることがすごく好きで、考える時に実際に触りながら、手触りだったり重みだったり質感だったりでものを考えるのが結構好きだったのかな、ということが理由としてあると思います。

そうですね。小さい頃から工作が好きな子供で、お菓子の空き箱で工作していたような記憶もあります。あとはレゴブロックがすごく好きでどのくらい影響してるかは分からないですが、立体的にものを考えたり手を動かしていたらどんどんものが出来上がっていく楽しさ、みたいなものは多分レゴブロックの影響かな、と思います。

今はあまり進んでいないので話せることが沢山ある訳ではないのですが、「ものの造形からその造形を見ただけで何となく使い方を想像出来るようなオブジェクト」というものを取り敢えず単語として使って進めています。僕自身あまり自覚があった訳ではないのですが、何となく出来そうなものだったり、内貴くんやったらできるやろ！みたいなものを今まで作ってきたんじゃない？と言われることがあったので、そういった意味では今回はどうなるか分からないし上手くいくような目処も今のとこ立っていないけど、でも自分が作っていて楽しいやろな、というものに6年目にしてようやく挑戦しているという気持ちです。

今まで自由に使えていた木工室という木材を加工する工房があったのですが、新校舎になってそれが共有工房という所になって…。プロダクトデザイン以外にも彫刻の方だったり色々な専攻の人が使うので、その分工房がちょっと大きくなったり機械も充実したんですけど、今それをどんなルールで使うのか、という管理が決まっていなくて僕らはまだ使えていないので、早く使えると嬉しいなと思っています。12月くらいまで使えないんじゃないかって聞いているので。

簡単なスケッチだったりアイデアを膨らませたりするのはここでしています。あとは１回生に対して院生が授業をするので、その準備は基本的にここでやっています。どんな風に授業を進めるのか、１回生に対してこういうテーマの方がやりやすいんじゃないか、っていうような話し合いは基本的にここで院生全員と教授も集まって10人で机囲んで会議するというのが常々でした。

そこら辺にある白い空間が誰のものでもない空間みたいな扱いで、奥にあるのが総合デザイン、このガラスよりもこちら側がデザインB、その向こう側が２回生かな？
デザインBは「僕の席はここ」というのは決まっていなくていわゆるフリーアドレスというやつなので、一応どこに座っても良いしどこで制作しても良い、というようなルールなのですが、でもやっぱり何となくあの先輩いつもこっちいるとかが決まってくるので、僕も今から別のところに座るのはちょっと緊張するかも(笑)
でもデザインBはグループワークが結構多いので、そういう意味では自分の席が決まっていなくてどこに座っても良いっていうのはマッチしてるのかなと思います。今日はこの授業するからこの授業の人はこっちに集まって、みたいな感じで結構活用しています。僕はそのグループワークには参加していないのですが、学部の子たちが色々な席で集まってるのをよく見かけます。

お気に入りの場所、うーんなんかあるかな。でも最近グラウンドでようやく球技が出来るようになったらしく、僕もまだ1,2回しか行っていないけどグラウンドでたまにサッカーしたりするのでグラウンドとその近くの部室は結構お気に入りの場所かな。

6年間この大学に通ってきて、もう本当に最後の制作になる。卒業したらそんなに制作とかしないのかなーと思うと、自分にとっては最後ののびのびとした制作になると思うので、そういう意味でも最後まで楽しんで卒業出来たらなと思ってます。

※プロダクト・デザイン専攻は来年度からデザインBになります。